LVMHグループ
参考画像:LVMHグループ公式サイトより
モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン ファッション部門に「ルイ・ヴィトン」「ロエベ」「セリーヌ」「クリスチャン・ディオール」「ベルルッティ」、ウォッチ・ジュエリー部門には「タグ・ホイヤー」「ゼニス」「ウブロ」「ブルガリ」などを傘下に持ち、化粧品やワイン部門などを展開する世界最大級のファッション業界大手企業体とされています。
すでに述べたように、スウォッチグループ、ロレックス、パテックフィリップ、ショパールの4ブランドがバーゼルから撤退を表明いたしました。
残るLVMHグループの動向が注目されておりますが、新たなニュースが飛び込んできました。
LVMHグループのバーゼルワールド撤退です。
2020年1月に傘下にあるブルガリがバーゼルワールド不参加を表明した時点でLVMHグループの撤退が噂されていましたが、現実となってしまいました。
これでメイン会場に出展していたBIG5全てがバーゼルワールドから姿を消すことになります。 バーゼルワールドはこれからどこへ向かうのでしょうか…
BIG5を失い、日本が世界に誇る「セイコー」「シチズン」「カシオ」までもが撤退を表明しております。
近年デジタル化が急激に進み、インターネットやSNSの普及する現代において、高額な出展料がかかる見本市がどれほどの効果をもたらすのか。
メイン会場に出展できる程の企業ならば、独自に開催も可能なのではないか。
そのあたりに本音が見え隠れしているように思えます。 2018年にバーゼルワールドは100周年を迎えました。
しかし、2017年の出展社数が約1500社に対し、2018年は約650社だったといわれており、半数近くも減少しているのです。
そんな中、追い打ちをかけるような今回のニュース。
メーカー各社が新たにプレゼンテーション、コミュニケーションを模索した結果なのでしょう。
LVMHグループが撤退を決断したのも、今年1月にLVMH時計部門がドバイで開催したイベントの成功が背中を押したのではないでしょうか。
商業的にもこのイベントが成功を収めたことにより、2021年1月開催予定のバーゼルワールドと時期が被ってしまい必然的に参加する理由がなくなってしまったからなのです。
今までルイ・ヴィトンが出展していなかったのは何故なのでしょうか。
答えは簡単です。
ブティックでしか商品を販売しないからです。
ブティックでしか販売をしないため、出展自体が無意味なのです。
このように、自社でPRをしていく体制をとるメーカーが今後もどんどんと増え続けるのではないでしょうか。