高級機械式時計とはファッションの要素を持った資産であり、お金に困るようなことがあれば高いリセール価格で売却できるため、多くの方が安心して時計に大金を注ぐことができるのです。そんな人々の大切な資産として扱われている時計の中に、万が一にも偽物が紛れるようなことがあってはなりません。ところが現実には巧妙な偽物と誰にも気付かれずブランドショップで普通に売られているケースが起こっているようです。ブランドショップで買った大切な時計(資産)がフェイクだったなんて笑えませんよね。絶対に偽物を根絶しなければいけない犯罪行為なのです。今回は私たちの偽物を排除するための査定ポイントをまとめてみました。
ロレックス サブマリーナー 116610LNのケース
どちらが偽物かわかりますか?
なかなかのクオリティのため偽物だけを手にしては、分かり得ず本物と信じ込んでしまうケースも理解できます。
本物と偽物の両方を比較して初めて真偽の判定ができるレベルのものもあるのです。
Point1)国際保証書の有無
日々偽物のクォリティが上がっておりますので、高いレベルでの真贋鑑定が求められます。一般消費者には「偽物では?」という不安要素を払拭する材料として、特に国際保証書の有無を重要視しており、それだけで時計の評価は変わります。もちろん保証書すら巧妙に造られた偽物のケースもあるため、保証書に記載された字体のフォント、サイズ、バランスなどを確認し、更には材質なども確認しております。ブランドごとに保証書の様式が異なりますが、内容は概ね同じく①型番、②シリアル番号、③年式(初めて販売された日付)の三つがあります。①と②いずれの数字も時計本体に刻印されている数字と照合しなければなりません。※本物の保証書に手を加えて偽物と同じシリアル番号にする等、かなり悪質なものもあります。
point2)時計本体を確認
自社の過去買取データや国内外の時計リュース業者がシェアしている情報を取り出し、時計の真贋鑑定を行います。ケースやブレスレットなど各パーツの大きさや色合い、バランスなどすべての箇所をチェックし、質感の細かな部分も見逃しません。
Point3)ムーブメントを確認
買取時には必ず時計の裏蓋を開けて、中のムーブメントを確認します。
(1)ムーブメントが正しいものかどうかを見ます。 その時計に搭載されるべきムーブメントか否かは重要で、大抵の偽物時計は、ムーブメントを確認すると全く違う機械が搭載されています。
(2)ムーブメントの真贋を確認します。 精巧な偽物が増えて、本物ムーブメントに似せて作ってある手の込んだものも出回っておりますが、ディディールの違いは一目瞭然です。部品一つ一つの仕上がりは粗く、各部の配置がずれていたりなど明らかに不自然。ただムーブメントのデータを保有しない一般の方では判断することはかなり困難なケースも増えてきております。
ブームメントまで似せたものは珍しいですが、写真で比較すると、細かい傷がはっきりと写り込み、パーツの研磨仕上げの雑さが伺えます。状況が変わって、肉眼で尚且つ、偽物単体で見なければならない環境では、経験値の少ない方は騙されてしまう可能性がありそうですね。
豆知識
ムーブメントについて ムーブメントは大きく分けて
自社ムーブメントと
汎用ムーブメントがあります。
自社ムーブメントとは文字通り、時計のデザインと機能に合わせ、自社が一本一本のねじに至るまで製造されたムーブメントです。例えばロレックスとパテックフィリップなどの時計メーカーが挙げられます。
汎用ムーブメントとはムーブメント製造メーカーが製造するムーブメントの総称です。多くのブランド時計ではETA社・セリタ社の2つのメーカーのムーブメントが提供しているムーブメントを使用しています。カルティエ、シャネル、ブルガリなどの時計以外も提供するファッションブランドが採用しているケースが多いです。
ETA社の名機としては
Cal.7750と
Cal.2892A2があります。
まとめ
時計買取.bizは時計の専門領域の知識と経験で、世に出回る一切の偽物時計の根絶に力を入れております。しかしながら、冒頭に申し上げたように現実にブランドショップで普通に偽物が陳列されてしまって誰も気付いていない状況なので、時計ユーザーとしても信頼できるショップ選びが重要になってくるのです。時計買取.bizおよびブランケット上野店では、より多くのお客様から安心と信頼を頂き、末長くリピート利用をして頂くために、今後も多くの情報を発信し続けて参ります。 答えは、左が本物、右が偽物でした。