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【簡単解説】GMT機能とは

【簡単解説】GMT機能とは

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時計用語の中でもよく耳にする言葉が「GMT」ではないでしょうか。 時針・分針・秒針の他にもう1本針がある。そんな時計を見たことがありませんか? その「もう1本」こそが、GMTなんです。

「GMT」=「世界標準時」

GMTとは、イギリス・ロンドン郊外の旧グリニッジ天文台跡を通過するグリニッジ子午線を世界標準時とする「Greenwich Mean Time(グリニッジ・ミーン・タイム)」の略称になります。「GMT」の起源としては、1884年にワシントンD.C.にて「万国共通の経度0度並びに時刻計算の基準として用いられるべき子午線」を選定するという議題の国際子午線(しごせん)会議が始まりとなっています。その会議の結果、グリニッジ子午線がその基準に選出され、世界の時刻表示の統一規格となりました。

子午線とは

子午線について 旧グリニッジ天文台跡を通過するグリニッジ子午線が選出された。 ・緯度0度地点 ・時間計算の基準となる地点

グリニッジ子午線を基準に計算

球体である地球を360度として24時間で割ると15度。つまりグリニッジ子午線から「経度が15度ずれるごとに1時間ずれる」という計算になるので、イギリス・ロンドン(グリニッジ子午線)から東経135度にある(日本標準時子午線)日本は「+9時間」となるのです。したがってロンドンが0時なら、日本は9時という計算になります。 ※現在ではグリニッジ標準時ではなく、原子時計を利用したUTC(協定世界時)がスタンダードになっています。

腕時計におけるGMT機能とは

腕時計におけるGMT機能とは、2つ以上の異なるタイムゾーンを表示する機能をGMT機能と言います。 長短針で表現する12時間表示に加えて、回転ベゼルに記された24時間表示に連動した24時間針を駆使して、時刻の異なる2地点の時間を同時に知ることができます。この機能を世に広めたのは何と言ってもロレックスのGMTマスターでしょう。1955年、パン・アメリカン航空からの要望を受けて開発をしていたGMTマスターが発表されます。1950年代初頭は国際線旅客機が就航し、人々が短い時間で海外へ行けるようになった黎明期(れいめいき)でした。

24時間針(GMT針)

1日で文字盤を1周しかしない24時間針(青い針)を加えベゼルに記された24時間表記から、24時間の内の何時かを読み取ることで2つの時間を知りえることができます。 ロンドンを24時間針が指し示す「2時」として、9時間進んだ日本を「11時」と表示するとこのようになります。 GMT2か国表示 ~GMTマスターⅡの短針が独立して稼働する機能を使って~

3か国表示機能

1983年に発表された「GMTマスターⅡ」以降は短針を独立で動かくことが出来るようになった為、回転ベゼルとの併用で最大3か国の時間を表示できるようになりました。 主要都市で確認 ニューヨークは、西経75度(-75度)・・・5時間遅れている ロンドンは、緯度0度(±0度)・・・基準となる 東京は、東経135度(+135度)・・・9時間進んでいる 上記を踏まえて3か国表示にチャレンジ ニューヨーク・・・8日21時 ロンドン・・・9日2時 東京・・・9日11時 ロンドン2時(24時間針が指すタイムゾーン) 3か国表示(ロンドン) 東京11時(短針・長針が指すタイムゾーン) 短針のみを+9時間回して11時に合わせます。このとき24時間針は動きませんのでロンドン時間の2時を指したままです。 3か国表示(日本) ニューヨーク21時(-5時間方向に回転させたベゼルが指すタイムゾーン) 3か国表示(ニューヨーク) ベゼルの回転を使うのがポイント ニューヨーク時間を表示するには、ロンドン時間をからベゼルの回転で-5時間方向に回転させます。 ※再びロンドン時間を知るには、ベゼルの▽を12時位置に戻す必要がありますので、同時に視認できる時間は2ヶ国までです。 ※3つ目のタイムゾーンの表示方法について、時差を頭に入れておかなければいけないので現代では煩わしさを感じてしまう機能かもしれません。

さらに複雑なGMT機能

一般的なGMT機能は2つ、もしくは3つの時間を表示しますが、世界中の時間を表すことが可能な時計もあります。有名なのはパテックフィリップのワールドタイムです。 パテックフィリップのワールドタイム 世界24地域の時間を同時に把握可能な複雑機能ですが、最初に開発されたのは1930年代と、ロレックスがGMTマスターを世に送り出す20年以上も前です。 パテックフィリップでは他にも「トラベルタイム」というモデルも存在しますが、基本的にはGMTと同じ機能のことを指します。

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