【まとめ】パネライの歴史~特徴・モデルシリーズ・買取相場など~ | 時計買取.biz|おすすめの『最大10社一括査定』

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【まとめ】パネライの歴史~特徴・モデルシリーズ・買取相場など~

【まとめ】パネライの歴史~特徴・モデルシリーズ・買取相場など~

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腕時計界の一大ブーム「デカ厚」時計の火付け役が「パネライ」です。 腕時計のケース幅が40mm前後であった時代に平均ケース幅47mmのパネライの登場は非常にインパクトがありました。 ハリウッドスターなどのセレブが身に着け始めたことから、瞬く間に人気ブランドへと駆け上がっていきます。 今回はそんなパネライの魅力と各モデルの特徴を、歴史に触れながら紹介していきたいと思います。

パネライの成り立ち-軍用時計として成長-

パネライの成り立ち-軍用時計として成長- パネライの創業は1860年、創業者ジョバンニ・パネライがイタリア・フィレンツェに「スイス時計店」を開業したのが始まり。単に時計を売るだけでなく修理、組み立て、職人の育成など時計学校(イタリア初)としての役割も担っていました。 1910年にイタリア海軍の納入業者になったことが転機となり、ミリタリーウォッチ製造へと力を入れていきます。 1913年に海軍の夜間潜水ミッションに対応する為、暗闇でも強く発行する塗料「ラジオミール」が開発されました。このラジオミールの特性を活かすために文字盤を2枚重ねて使う「サンドイッチダイヤル」を腕時計に採用します。 より過酷なミッションに使用する為、イタリア海軍の要求は更に厳しいものとのなり腕時計の実用性を高めてきます。 1949年には新開発の蛍光塗料「ルミノール」、翌年にはリューズプロテクタ―を開発し、以後のデザインにも踏襲されていきます。 1990年代初頭。東西冷戦の終結により、ミッションウォッチとしての役割を終えます。 パネライは供給先を民間向けに変更し、1997年にはリシュモン・グループ傘下になり世界にその活躍の場を広げていきました。  

パネライの特徴

特徴➀デカ厚

デカ厚 パネライと言えば巨大なケースサイズが最大の個性と言えるでしょう。 これは、イタリア海軍の要請によって改良を加えられてきた結果と言えます。 防水性能と耐久性を向上させる目的でボディには塊のような厚いスチールを使用。大型のケースサイズは暗い水中での作業を考慮して視認性を高める為に開発されました。 ちなみに腕時計のケース径はメンズモデルですと一般的に37㎜~40㎜と言われています。そのような中でパネライの標準サイズは47mm、最大のもので60mm!に達するものまで存在します。

特徴➁サンドイッチダイヤルと夜光塗料

サンドイッチダイヤルと夜光塗料 サンドイッチダイヤルとはダイヤル(文字盤)が重なった2枚のプレートで構成されている、パネライ独自の仕様を指します。 上側のプレートはバーインデックスやアラビア数字の部分がくり抜かれており、下側のプレートはそれらの部分に夜光塗料を塗られ、ピッタリとはまる形になります。 2重構造にしているのは、1枚のダイヤルに塗るよりも厚く塗ることが出来る事と下側の夜光塗料を何度も塗りなおすことが出来るようにするためです。 現在のモデルにはサンドイッチダイヤルでないモデルもありますが根強いファンには大変支持されている特徴でもあります。

特徴➂リューズプロテクター

リューズプロテクター リューズプロテクターとは、その名のとおりリューズを衝撃からを守るためにアーチ形の特徴的な形をしたレバーロック付きのプロテクターを指します。 レバーロック機能はパネライが特許を取得している独自の機能です。 レバーを引き出せば各種操作が行え、きちんとリューズを締め切らないとプロテクターのロックが掛からず閉め忘れや緩みを防止するといった役割があります。 腕時計の故障の原因である内部機構への浸水を大幅に防ぐことが出来る画期的なデザインであると言えます。  

代表モデル

  

ラジオミール

ラジオミール 参考モデル:ラジオミール 1940 3デイズ(Ref:PAM00514) 出典元:パネライ公式サイト 2針のシンプルかつクラシカルなデザインとケース径45mmと47mmを主力モデルとするパネライを代表するモデル。 名前の由来は1916年イタリア海軍の要請により、独自に夜光塗料を開発し特許を取得したラジウムベースの塗料、「ラジオミール」から名付けられた。 同社のラインナップの中で最も歴史の古いモデルである。初代からほとんど変更点のないダイヤルとアラビア数字はアイコンともいうべき象徴的なデザイン。 ブレスレットは革ベルトしかラインナップに存在せず、クラシカルな雰囲気が人気のモデルである。※一部ラバーベルトもあり   

ルミノール

ルミノール 参考モデル:ルミノール マリーナ(Ref:PAM01316) 出典元:パネライ公式サイト こちらも、ラジオミール同様に特許を取得したトリチウムを原料とする蛍光物質「ルミノール」からその名がつけられた。デザインのコンセプトはラジオミールと共通だが最大の違いは「レバーロック付きリューズプロテクター」の有無と革ベルト以外もラインナップに存在する点である。 ルミノールは波及モデルが多く、豊富なラインナップが存在しラジオミールに比べ斬新なデザインのモデルが多い。   

サブマーシブル

サブマーシブル 参考モデル:ルミノール1950 サブマーシブル 3デイズ(Ref:PAM01305) 出典元:パネライ公式サイト 2019年それまでのルミノール派生モデルから単独コレクションとして独立したのが、サブマーシブルです。 1956年にエジプト海軍潜水特殊部隊用のダイバーズウォッチとして誕生しました。ルミノールの中でもダイバーズウォッチとしての機能に特化したモデル。 特徴は特大のケース、潜水の経過時間がすぐに読み取れるように独特のドットマーカーを配した逆回転防止ベゼルなど。 ラインナップ中、最もスポーティなデザインの為、パネライになじみのなかった層を取り込むことに成功し瞬く間に人気モデルとなりました。

パネライの買取相場は?

パネライの中でも「ルミノール」と「ラジオミール」は人気のモデルシリーズです。 年間での生産本数が限られており希少価値が高いので、定価を上回るプレミア価格がつくことも珍しくはありません。 詳しい買取相場は下記のページをご覧ください。 パネライの買取相場は?  

パネライこれまでの歩み(年表)

1860年ジョバンニ・パネライがフィレンツェのアッレ・グラツィエ橋付近に時計店を構える。オフィチーネ パネライの歴史はここより始まった。
1916年イタリア海軍に高度な精密機器を納入してきたパネライは、さらなる要望に応えるため計器や装置の文字盤を発光させるためのラジウムベースの粉末ラジオミールを開発。
1936年第二次世界大戦勃発の目前、パネライはイタリア海軍のために現在「ラジオミール」として知られているモデルの初の試作品を製作。海軍の過去の記録には1936年10点の試作品が作られたことが記載されている。
1949年ラジウムベースの塗料に代わり新しい蛍光塗料ルミノールが登場。
1997年オフィチーネ パネライがリシュモングループ(旧ヴァンドームグループ)の傘下に入る。翌年には高級時計の国際市場に参入。
2002年スイス、ヌーシャテルの自社工房オフィチーネ パネライ マニュファクチュールの完成とともに技術革新と研究開発に向けてスイス高級時計製造技術と独自のデザイン、優れたノウハウが一つに集結された。またアジア初のパネライ ブティックが香港にオープン。
2005年1940年代のアンジェリュス製ムーブメントの特徴である8日間パワーリザーブとGMT機能を持つパネライ初の自社製手巻きムーブメントP.2002を発表。その後も現在に至るまで新しい自社製ムーブメントを次々と発表するなど今もなお進化し続けているブランドである。

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