5206 Views
時計界の三大コングロマリットとは?
時計業界にグループがあるのをご存じでしょうか
ロレックス、オメガなど世の中にはたくさんの時計メーカーはありますが
有名なブランドから知る人ぞ知るブランドまで、様々なブランドが存在します。
ただ、競争が激しい近代社会においては、どのブランドも巨大資本グループの傘下に入らなければ
経営を続けることができないのが現状です。
今回は大きく分けて3つのグループについて簡単に説明していきたいと思います。
グループを知ることで時計の見え方も変わってくると思いますので、
是非参考にしてください。
大きく分けて下記の3つのグループを紹介します。■スウォッチグループ ■リシュモングループ ■LVMHグループ これらを時計業界の三大コングロマリットと呼びます
それでは、3つのグループの特徴について説明していきたいと思います。
出典:https://www.risovec.jp/
出典:https://watch-life-blog.com/watch-group-big3/
出典:https://blog.gxomens.com/lvmh-sales-growth-16-percent/
スウォッチグループの特徴
スウォッチ グループとは、1969年にSEIKOが発表したクォーツ時計によりスイス時計産業が 窮地に立たされ、小規模グループが生き残りをかけ創始者の「ニコラス G ハイエック氏」が大連立を結成しました。 それがスウォッチグループの始まりになります。 スウォッチグループは時計界最大のグループ18の時計ブランドを含む160以上もの事業組織と 30カ国以上に及ぶ現地法人を統括している、時計業界最大のコングロマリットで 傘下には『ブレゲ』や『オメガ』が入っており、ムーブメントメーカーのETA社など時計業界を 牽引する事業規模と不動の地位を確立しているグループです。 世界最大級のムーブメントメーカーETA社を傘下にしているため 安定したムーブメントを作ることができるため安価に時計を製造することができます。 ETA社と言えばETA問題が騒がれていますね。
・リシュモングループの特徴
1988年にカルティエを筆頭として誕生したグループ。 傘下には時計三大ブランドの一つでもある『ヴァシュロンコンスタンタン』やドイツの 『ランゲ&ゾーネ』『ジャガールクルト』など名だたる企業が集まっており、 IWCやパネライといった人気ブランドも手中に収め、 サンローランやグッチなどを擁するケリンググループに並ぶ世界三大ラグジュアリー コングロマリットのひとつでもあります。 リシュモングループはブランド戦略や買収によってグループを大きくしていきました。 リシュモングループにはヴァル・フルリエというムーブメントメーカーがあり、 これはETA問題の事があり2005年にリシュモングループによって作られた ムーブメントメーカーです。 ヴァシュロンコンスタンタンやジャガールクルトなどのムーブメント技術を教養し 安定的にグループ内にムーブメントを提供できるようになりました。 近年勢いがあるグループで売上高がスウォッチグループを上回ったこともあります。
・LVMHグループの特徴について
1987年にシャンパンの「ドン・ペリニヨン」や「モエ・エ・シャンドン」の 有名なモエ・へネシー社とルイヴィトン社の合併により始まり、 2002年より時計業界に参入しました。 ルイヴィトンを筆頭にブルガリやセリーヌ、ベルルッティなどのファッションブランドが 多く入っているのが特徴です。 時計ブランドではウブロやゼニスなどの革新的なデザインの時計が 多いいイメージがあります。 LVMHグループは時計だけではなく香水や化粧品、酒類など多岐にわたり 展開していて、時計・宝飾品だけでも売上高は約100億ユーロを超え、 グループ全体の売上高の6割を占めています。 まだまだ成長を続けており売上を伸ばしていて、現在注目のグループです。 業績低迷に苦しむ世界の名門ブランドを安値で買収し、資産価値を高め次々と再生させ、 世界最大級のグループへと成長を続けています。